TAE研究会では、2か月に一度のペースで勉強会を開催しています。新竹の交通大学、台北の東呉大学、台中の静宜大学or東海大学を順に周りながら開催していく予定です。
TAEに関するメンバーの発表や輪読を行っています。少しでも興味がおありでしたら、見学がてら参加してみませんか。ぜひご連絡ください。 tae.taiwan@gmail.comまで
日本語教育質的研究会(TAE台湾)第33回勉強会のお知らせ 諸先生方、いつもご協力いただきありがとうございます。 下記のとおり、今年度最初の勉強会を下記のとおり開催いたします。 ご参加いただけます先生方は、お手数ですがご一報いただけますよう、 お願い申し上げます。 日時;2019年4月13日(土)15:00-16:30 場所;日本台湾交流協会台北事務所 2階研修室 内容:TAEステップの練習、その他 参加費:無料 TAEステップの練習ですので、初めての方も大歓迎です。 皆様お誘いあわせの上、お越しください。 TAE台湾事務局(田中)
諸先生方 いつもお世話になっております。 下記のとおり、勉強会を開催いたします。 万事お繰り合わせの上、ご参加いただけますよう、 宜しくお願い申し上げます。 10月28日土曜日13:30-16:30 交流協会台北事務所2F研修室 内容は池見陽(2017)「体験過程が心理療法論に及ぼす根本的なインパクト 二種の交差の検討」を輪読します。 参加証明をご希望の方は事前にご連絡ください。 TAE台湾事務局 田中 tae.taiwan@gmail.com
1.次回勉強会告知
2.議事録
第25回勉強会議事録
<日時>2017年5月7日(日)13:30~17:00
諸先生方 2017年も活動へのご協力ありがとうございます。 下記のとおり、勉強会を開催いたします。 万事お繰り合わせの上、ぜひご参加いただきますよう、 宜しくお願い申し上げます。 日本語教育質的研究会(TAE台湾)第25回勉強会 日時:2017年5月7日(日)13:30~16:30 場所:台北書院(中山堂3F) 内容:?研究進捗報告(陳姿菁先生) ?末武康弘他編(2016)『質的研究法入門』金子書房 第1章輪読 参加申込: tae.taiwan@gmail.com (事務局:田中 https://taetaiwan.jimdo.com/ ) 参加費:茶芸館で行いますのでお茶代実費 *参加証明書発行可、必要な方は事前申出 TAE事務局 MLホームページ: http://www.freeml.com/tae-taiwan
諸先生方 2016年も残りわずかとなりました。 諸先生方には今年も大変お世話になり、ありがとうございました。 来る年も、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。 年明けの1月7日(土)に第23回勉強会を行う予定です。 皆様お誘いあわせの上、ご参加いただければ幸いです。 ◇日本語教育質的研究会-TAE台湾-第23回勉強会 日 時:2017年1月7日(土)13:30~16:30 内 容:TAE質的研究概説、過去の研究発表紹介、TAEリフレクションweb紹介 『「主観性を科学化する」質的研究法入門-TAEを中心に』金子書房 第10章TAEの理論と実践 輪読 今後の研究計画、各自進捗報告、今後の活動など 場 所:交流協会台北事務所 2F 日本語センター 参加費:無料 但し配布資料コピー代は実費 参加申込:tae.taiwan@gmail.com(事務局 田中) 参加証明書ご希望の方は事前にご連絡ください。 *初めての方、質的研究に興味のある方、お気軽にお越しください。 詳しくはこちら http://taetaiwan.jimdo.com/ TAE台湾 田中
2017年
6月
04日
日
1.次回勉強会告知
2.議事録
第25回勉強会議事録
<日時>2017年5月7日(日)13:30~17:00
2017年
4月
01日
土
諸先生方 2017年も活動へのご協力ありがとうございます。 下記のとおり、勉強会を開催いたします。 万事お繰り合わせの上、ぜひご参加いただきますよう、 宜しくお願い申し上げます。 日本語教育質的研究会(TAE台湾)第25回勉強会 日時:2017年5月7日(日)13:30~16:30 場所:台北書院(中山堂3F) 内容:研究進捗報告(陳姿菁先生) 末武康弘他編(2016)『質的研究法入門』金子書房 第1章輪読 参加申込: tae.taiwan@gmail.com (事務局:田中 https://taetaiwan.jimdo.com/ ) 参加費:茶芸館で行いますのでお茶代実費 *参加証明書発行可、必要な方は事前申出 TAE事務局 MLホームページ: http://www.freeml.com/tae-taiwan
2016年
9月
28日
水
諸先生方 秋の気配が感じられます今日この頃、 諸先生方におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。 さて、下記のとおり第22回勉強会を開催いたします。 お忙しいとは存じますが、 万事お繰り合わせの上ご参加いただければ幸いです。 宜しくお願い申し上げます。 *********************************** 日本語教育質的研究会-TAE台湾-第22回勉強会 日時:10月29日(土)13:30-16:30 場所:交流協会台北事務所2F日本語センター 内容:TAEリフレクションパート5及び読書会 ?TAE質的研究概要、過去の研究発表紹介、TAEリフレクションWeb紹介、今後の研究予定等 ?『Experiencing and the Creation of Meaning』EUJENE GENDLIN(英語版)序章 輪読 ?その他 参加費:無料、但しコピー代実費 申込:下記メールにてお申込ください 参加証明ご希望の方は、予めご連絡ください。 TAE台湾事務局(担当:田中)tae.taiwan@gmail.com http://taetaiwan.jimdo.com/ ***********************************
2016年
8月
16日
火
暑い毎日が続きます。 皆さまにおかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。 さて、下記のとおり今年の夏2回目(前回は6月30日)となる、 第21回勉強会を下記のとおり開催いたします。 お忙しいとは存じますが、 万事お繰り合わせの上ご参加いただければ幸いです。 宜しくお願い申し上げます。 ************************************* 日本語教育質的研究会-TAE台湾-第21回勉強会 日時:2016年8月25日(木)13:30-16:00 場所:交流協会台北事務所2F日本語センター 内容:TAEリフレクションパート4 参加費:無料、ただしコピー代実費 申込:当日直接会場へお越しください。 参加証明ご希望の方は、あらかじめご連絡ください。 TAE台湾事務局(担当:田中)tae.taiwan@gmail.com http://taetaiwan.jimdo.com/ *************************************
2016年
6月
14日
火
日 時:2016年6月30日(木)13:40~16:00 内 容:教師リフレクションパート 3 場 所:(公財)交流協会台北事務所 2F 日本語センター 参加費:無料 ただし配布資料コピー代は実費 申 込:下記メールへお申込、または直接当日会場へお越しください。初参加歓迎。 TAE 台湾事務局(担当:田中)tae.taiwan@gmail.com 詳しくはこちら↓ http://taetaiwan.jimdo.com/
2016年
3月
13日
日
今回は、公益財団法人交流協会台北事務所との共催で、日本から得丸先生を講師にお迎えし、ワークショップを開催いたしました。(当初今年の夏に開催を予定していましたが、急きょ年度末の3月に行えることとなりました)
2016年3月6日(日)13:30-17:30 於)交流協会2F研修室
名称:2015年度第5階日本語教育研修会(日本語教育質的研究会―TAE台湾―第18回勉強会)
テーマ「日本語教師として輝き続けるためにーTAEを使って内省的実践家をめざそうー」
講師:得丸さと子先生(TAE研究会代表、宮崎大学元教授、現大学院非常勤講師)
交流協会台北事務所2階日本語センター(台北市慶城街28号)
当日参加者28名
ワークショップは6人を1グループとし、全4グループ体制で始まりました。
最初は“ぶらぶら歩き”の活動で、参加者同士自己紹介しあったり、自己の内面を感じる時間が設けられたりしました。最初は緊張気味だった参加者の皆さんでしたが、ここで一気に会場の雰囲気が温かくなったことで、このあとのワークショップが和やかな雰囲気のもと、進められることとなりました。
TAE質的研究の紹介、TAEリフレクションウェブサイトの紹介に続き、このサイトを利用して、今日のテーマである「教師として進んでいきたい方向を探る」、つまり「内省的実践家」への導入が始まりました。日頃の教育実践はもちろん、感じたことや思い出したことなどをカードに記入したり、それらをグループでシェアしたりしながら、自分の教育的信念を抽象化、最終的には内省結果の文言を完成させてゆきました。
参加の皆さんより寄せられた感想(交流協会アンケートより抜粋):
・学生に伝えたい思いを具体化することに満足しました。
・(教師になったばかりの)初心を思い出すことができました。
・自分の授業を客観的に見ることができました。
・日頃心の底に沈んでいた“感覚”というものを文字として具体化するだけでなく、
それをさらに抽象化すると言った過程がとても面白く、また考え直す機会になりました。
・参加されていた他の方ともたくさん交流できてよかったです。
多くの方々にご参加いただき、本当に嬉しい限りです。
週末の貴重なお時間を割いて来てくださいましたこと、TAE質的研究をご紹介させていただけましたことに、心より感謝申し上げます。
また、今回のワークショップ開催に当たり、交流協会文化室長・塩澤さん、日本語専門家の内田先生、磐村先生より、多くのご助言とご協力をいただきました。誠にありがとうございました。
当日の様子は(公財)交流協会台北事務所ホームページ及びフェイスブックからもご覧いただけます。
交流協会HP→(アドレスペースト)
交流協会FB→(アドレスペースト)
2016年
2月
29日
月
日本語質的研究会-TAE台湾第18回勉強会を 台北交流協会2015年度第5回日本語教育研修会との共催で行うことになりました。 お時間がございましたら、皆様お誘いあわせの上、 ぜひご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。 2016年3月6日(日)13;:30-17:30 台北交流協会2F研修室 <テーマ>日本語教師として輝き続けるためにーTAEを使って内省的実践家を目指そうー <講師>得丸智子先生 参加無料、交流協会へ直接お申込みください 詳細は添付および交流協会HPをご覧ください http://www.koryu.or.jp/taipei-tw/ez3_contents.nsf/23/D3A1C9BC2876488B49257E3C00257705?OpenDocument
2016年
1月
12日
火
①今後の読書会について
毎回の勉強会において続けている読書会について、今後の方向性を話し合いました。昨年までは『事例から学ぶはじめての質的研究法教育・学習編』第2章まで読み進めてきました。この本は、教育研究でなぜTAEを選ぶかという概念がはっきりわかるかもしれないので、今後も続けてゆきたいが、他の方法もあるかと検討してみました。そこで、ジェンドリンの『Experiencing and the Creation of Meaning』を原文で読んでみる提案、またはフォーカシングに関する他の書籍をもみんなで読んでみたいという提案が出されました。
②2016年活動計画について
今年はメンバー数を増やすことを目標に、今後の安定的活動備えてゆきたいという意見でまとまりました。今年の勉強会では、TAEを使った研究発表をみんなでシェアしたり、メンバーで共同研究をしたりして、今後は発表へとつながる方向性が提案されました。特に、論文等の発表は、得丸先生が特に期待されていることでもあります。
3月 夏のプレWS 10名目標
原文で読む試み
7~8月 得丸先生を講師に交流協会主催のワークショップを開催する
2015年
12月
06日
日
日時:2016年1月11日(月)13:30~17:00
テーマ:①読書会
秋田喜代美、能智正博監修
『事例から学ぶはじめての質的研究法教育・学習編』
(2007東京図書)
第3章 白水始「協調学習における理解進化プロセスを
どうとらえるか」
②今年のまとめと2016年の活動計画
場所:(公財)交流協会台北事務所2F日本語センター
申込:TAE台湾事務局(担当;田中)tae.taiwan@gmail.com
その他:配布資料コピー代実費をいただきます
参加費は無料です
実践研究や教育研究法に興味のある方、大学等のみならず高校、補習班等で教えていらっしゃる方のご参加大歓迎
2015年
8月
12日
水
「日本語教師向け『TAEリフレクション』新Webサイトの紹介と使い方」Part2
日本語教師なら誰でも、日々の教育実践経験から多くのことを学んでいるはず。でも、それを、ことばにする機会は、案外、少ないのではないでしょうか。前回(3月8日~10日)には得丸さと子先生をお迎えし、日本語教育実践経験を振り返り、『TAEリフレクション』新Webサイトを使って、自身の「学び」をことば化」する方法を教えていただきました。今回は、Part2として、前回分析した結果を参加者とシェアする場にしたいと考えております。初めての方も得丸先生がいらっしゃるこの機会に『TAEリフレクション』を使って、日本語教師としての自分を振り返り、日々の「学び」を「ことば化」してみませんか。「ことば化」すると、学びが明確になり、次の実践に活かしやすくなります。他の人と共有可能になり、個人の学びを広げることができます。
個人で、ペアで、グループで、学びの輪を広げていきましょう。
質的研究法にご興味のある方、ぜひお誘いあわせの上お越しください。
講 師:得丸さと子先生(TAE研究会代表/TFIトレーナー)
日 時: 9 月 7 日(月) 15:00~17:00
8 日(火) 09:30~17:00
10 日(木) 09:30~12:00
※三日間連続の講座です。昼休憩、途中休憩等挟みます。9日(水)はフィールドワークを計画しています。詳細は別途ご案内致しますので、お問い合わせください。
場 所:(公財)交流協会台北事務所 2F 日本語センター
申 込:TAE 台湾事務局(担当:田中)tae.taiwan@gmail.com
参加方法:メール tae.taiwan@gmail.comにてご連絡ください
その他:配布資料コピー代実費でいただきます
参加費は無料です
2015年
3月
25日
水
日本語教育質的研究会(台湾TAE)第15回勉強会記録
2015年3月8日(日)~10日(火)
台北交流協会2F研修室
3/8(日)9:30-17:00
参加者:得丸先生(講師)、上條先生、許先生、近藤先生、陳先生、磐村先生、内田先生、田中 8名
北九州大学小林先生と11月から何度も試行錯誤しながら「TAEリフレクション」ウェブサイトを作成してきた。試行も実施。ウェブの試行ではベテランの人も最初からやり直したりしていた。
今回の勉強会では、各自試してもらって、科研でTAEを進めている関係上、感想などをインタビューなどで録音したい。
先日の2月26日にウェブサイト立ち上げたばかり。
ウェブの説明:
①TAEとは何か
まずは「TAEとは何か」か「使い方を読む」をクリックする。
TAEは全ステップを行うと時間がかかる→このサイトを使うと15分~でできる。
日本語教師向けのウェブサイトだが、自分の営業スタイルを振り返る、仕事内容を振り返ったりもできるかもしれない。
学生さんからしたら、「教育実践から学ぶ」は「生徒が学ぶ」としか思いつかないようだ。
・自分の実践に活かせる
・他人と共有できる →この二点がいい点
②このサイトの使い方
テーマを決める→時間を決めてコースを選ぶ→ダウンロード→インストラクション(個人・ペア・グループ)3人のときは一人がインストラクション、2人が聞きながらやる
③テーマを定める
学んだ経験、何かを学びたい経験を選ぶ→TAEで言葉化する(途中で変更可)
もしテーマが決まらなかったら「0.ライフシート」を利用する
④コースを選ぶ
・ポイントコース(15~30分)
・スピードコース(30~60分)
・一般コース(1~30時間)スモール1~4時間、ミディアム5~16時間、ラージコース17時間以上
・セルフカスタマイズコース(任意) →スピードコースを選ぶ方が北九州で多かった
語彙につまずいたら「TAEとは何か」のページに戻ってもよい。ジェンドリンのTAE序文は哲学的で、ぜひみんなに読んでいただきたい。
コースの違いはシート数の違い、場面数の違いなど
「何かの経験や過ごした時間を振り返る事」にTAEを使ってほしい
得丸先生の例)宮崎大学での3年間を振り返る
⑤開始地点を定める
・全体から始める(スモール全体)
・場面から始める(スモール場面)
・感覚から始める(スモール感覚)ジェントリンの方法、難しいかも
意見
・本日はテーマ決めからやってみたい
・「0.ライフシート」は横軸を時間の経過にした方がやりやすい人は、自分でシートを作り変えてもよい
・ポイントコースは魅力的
・今までだったら14ステップ全部やらなければいけない縛りの感覚があったので、このウェブサイトに従ってやると、気軽にやりやすいかも知れない
やり方がわからないときはグループワークでシェアリングしてもよい
人に言いたくないことは言わなくてもよい、その場合は個人で作業してもよい
ジェントリンは心理カウンセラーでもある。急かしてはいけない。
午後 各自インストラクションを進める
3/9(月)9:30-17:00
参加者:得丸先生(講師)、上條先生、許先生、近藤先生、田中 5名
「あなたと私のキーワードクロッシング」シートの説明、使い方のアイデアの講義
午後 各自インストラクションを進める
3/10(火)3日目9:30-12:00
参加者:得丸先生(講師)、上條先生、磐村先生、内田先生 4名
ペアになってそれぞれのフェルトセンスのキーワードを交差するワーク『キーワード・クロッシング』の手順を確認し、日本語教育の場で応用できないか考えた。その後、個人のテーマでステップを進めた。
2015年
2月
18日
水
日本語教育質的研究会(TAE台湾)第15回勉強会
「日本語教師向け『TAEリフレクション』新Webサイトの紹介と使い方」 日本語教師なら誰でも、日々の教育実践経験から多くのことを学んでいるはず。でも、それを、ことばにする機会は、案外、少ないのではないでしょうか。 今回の勉強会では、宮崎大学得丸さと子先生をお迎えし、日本語教師向け『TAEリフレクション』新Webサイトの紹介とその使い方を解説していただきます。 このサイトは、日本語教師が自分の日本語教育実践を振り返るためのものですが、ダウンロードできるシート(無料)は、インタビュー分析などの質的研究にも使えます。独自のシートに記入しながら日本語教育実践経験を振り返り、そのなかに含まれている「学び」を「ことば化」します。「ことば化」すると、学びが明確になり、次の実践に活かしやすくなります。他の人と共有可能になり、個人の学びを広げることができます。 個人で、ペアで、グループで、学びの輪を広げていきましょう。 質的研究法にご興味のある方、ぜひお誘いあわせの上お越しください。 日 時:2015年3月8日(日) 9:30-17:00 9日(月) 9:30-17:00 10日(火) 9:30-12:00 三日間連続の講座です 昼休憩、途中休憩等挟みます 場 所:台北交流協会2F研修室 参加方法:当日直接会場へお越しいただくか、 TAE台湾事務局(担当;田中)へメールにてご連絡ください tae.taiwan@gmail.com その他:配布資料コピー代実費でいただきます 参加費は無料です HPはこちらhttp://taetaiwan.jimdo.com/
2014年
11月
18日
火
11 月 16 日(日)実施
前回(9 月 6 日)の被験者のデータを勉強会メンバーがそれぞれステップ式 TAEで、「マイセンテンスシート」を作成したものを、持ち寄り検証した。
上條:
マイセンテンス(キャッチコピー):
優勝できる自信がないし、自分が失敗するかもしれない、だから、日本語ディ
ベートから逃げた。
マイセンテンス=キャッチコピーの補足説明
自分にとって難しいし、みんなを引っ張っていく実力がないし、勝てないなら
価値が見出せないし、成長したと思えない。だから、日本語ディベート選手権
に出場しなかった。
陳:
マイセンテンス(キャッチコピー):
一線を越えない。
マイセンテンスの補足説明:
いい成績が残ればいいのだが、それ以上、超える自信がなければ、現状維持の
ままでいい。
田中:
マイセンテンス(キャッチコピー):
ディベートの試合で自分の力不足を実感して、弱気になった。
マイセンテンスの補足説明:
チームの足を引っ張りたくない、隊長という責任は自分にふさわしくない、勇
気や自信がない自分がわかった。失敗を避けたい、成長しないならやっても無
意味、いい結果が残せるなら今後また参加するかも、「逃げる」ではなく「避
ける」
【振り返り】
3 人の「マイセンテンス」は概ね、同じだと言える。
インタビューデータの取り方について以下の困難点が挙げられた。
① 母語が違う場合
② 本音が引き出せない場合
③ インタビューの中の発言で矛盾発言があった場合
④ 確認が誘導になっていないか
⑤ 先生と学生という関係
今後、よりよいデータ収集のために、インタビューデータを共有して、改善
点を確認していきたい。
2014年
10月
20日
月
夏も終わり、すっかり過ごしやすい季節となりました。 諸先生方におかれましては、お忙しい日々をお過ごしと思います。 さて、下記のとおり定例勉強会を実施する運びとなりました。 皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。 「日本語教育質的研究会(TAE台湾)第14回勉強会」 日時:11月16日(日)13:00-17:00 場所:台北交流協会2F研修室 内容:?TAE質的研究法演習
・・・実際の学習者インタビューデータを使って、TAE
ステップにそって参加者皆で分析した結果をシェアします。
TAE分析法初心者の方にもわかりやすくご説明いたします。
?読書会 ・・・課題図書 秋田喜代美他監修(2007)『事例から学ぶ
はじめての質的研究法、教育・学習編』東京図書 第3章
参加方法:TAE台湾事務局(担当;田中)へメールにて
ご連絡ください。 tae.taiwan@gmail.com 参加費は無料です。 HPはこちらhttp://taetaiwan.jimdo.com/ 質的研究法にご興味のあるお知り合いの方も、ぜひお誘い
あわせの上お越しください。
2014年
9月
08日
月
9 月 6 日(土)実施
以前、日本語ディベートに取り組んだ学生に 2 回のインタビューをした学生の 3 回目のインタビューをステップ式 TAE で分析した結果を報告し、その過程を参加者と検証した。
① マイセンテンス=キャッチコピーの補足説明
2014年6 月20日にディベートの全国大会を欠場したのかという
RQのもと、ステップ式 TAE で分析した結果は以下の通りである。
ディベート大会に欠場したのは、自己防衛が働いたからである。隊長を降り
て、プライドに傷がついている上に、以前の体験も手伝って負の連鎖に陥っ
た。試合に負けたり、失敗する弱い自分を他人に見せたくない気持ちが勝っ
た。他人からの評価、結果が全てで、大会までの練習や努力には価値がある
とは思わない。それでも、難しいディベートチームに参加していたのは、デ
ィベートのトレーニングをしたいというよりも、メンバーといることが楽し
いし、自分でも強いチームの一員だという自負があるからである。
【参考】過去 2 回の分析結果
2013 年 2 月にどうして日本語ディベートをするのか?というRQもと、ステップ式 TAE で分析した結果が以下の通りである。
日本語ディベートチームに参加したのは、「自己成長」するためである。自
分にとって、日本語ディベートは「高い目標設定」であるけれど、「努力の
積み重ね」をしていけば、必ず、報われると考えている。以前の紙芝居のコ
ンテスト参加の「成功経験」が勇気になっている。
2013 年 5 月の全国大会終了後に、どうして日本語ディベートを続けたのか?というRQのもと、ステップ式 TAE で分析した結果、以下のような結果が出た。
日本語ディベートチームを最後まで続けられたのは、自分の趣味を楽しむだ
けで満足していた「自己実現のための日本語」が「仲間から期待」され、そ
れに応えるための日本語へと移行し、「日本語力を生かせる場」が広がり、
話したり、教えたりする「アウトプットの達成感」を得ることができたから
である。
2014年
8月
21日
木
諸先生方
残暑の候、皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
日本語教育質的研究会/TAE台湾の第13回勉強会を、
皆様お誘いあわせの上、
日時:2014年9月13日(土)9:30-12:00
場所:交流協会台北事務所2F研修室
内容:日本語学習者のインタビューデータ分析(上條純恵先生・
※交流協会メルマガにも開催案内を掲載していただいています。
http://www.koryu.or.jp/taipei/
※お席の確保をいたしますので、ご参加いただける先生方は、
田中
2014年
8月
21日
木
秋田喜代美 藤江康彦編 秋田喜代美 能智正博監修 2007
『事例から学ぶはじめての質的研究法 教育・学習編』東京図書
教育・学習研究における質的研究 秋田喜代美
<まとめ>
1 教育の場で研究をするために
「教育研究」の特徴として、自己の学校教育経験での思いや感情と一線を画す、教師とは異なった研究者の視点、子供への配慮という倫理観、という3点の必要性がある。また、教育を研究する際に意識することとして、何について知りたいかという問題やトピックス、研究者としてのポジショニング、先行研究の知見、研究方法、研究目的、の5つが挙げられる。
2 教育研究としての質的研究の特徴
教育領域での質的研究は、量的研究で明らかにされない側面や、日常生活の中で可視化されない部分に光を当てて、その出来事の事象や構造を記述し解釈する研究である。Erickson1986の引用として「一般的で抽象的な考えこそが人類が犯す最大の過ちの源である。(Jean-Jacques Rousseau)、/一般的な性質とは何か?そんなものがあるのか?一般的な知識とは何か?そんなものがあるのか?厳密に言えばすべての知識は独自個別のものである。(W.Blake)」という言葉がある。質的研究はリアルな教育の文脈の中で1つの事象を深く捉えていく事例研究の方法である。
E.アイスナーは、教育における質的研究には、「科学的アプローチ」と「芸術的アプローチ(教育批評)」の二つのモードがあるという。前者は事実を客観的に記述することが重要であり、後者は物語としてその経験を構成することが重要となるが、初心者にとって後者は難しい研究方法といえる。
3 教育への問いからアプローチを決める
質的な記述形式での研究は、古くからジョン・デューイ、ジャン・ピアジェ、更にランパートらによって行われてきた。例えば教育現場である教室でのやり取りを、さまざまなアプローチ法の中からいくつかを選択することで量的及び質的研究かが決まってくるものであり、先に量か質かがあるわけではない。また質的研究は、その場の人々の中に入る研究であるがゆえ、一層の配慮が目的を意識した形で必要になる。しかしそれらの配慮から、さらに場にかかわりながら、あらたな絆を生み出しながら研究できることこそ、そこに質的研究の魅力の1つがあるともいえる。
(文責;田中)
『はじめての質的研究』2章
武田牧人
第2章では、教育・学習を実践対象として質的研究を行う際の留意点が、筆者の小学校における質的研究をケースにして説明されている。「観察から問いを立てる」過程が例に即して解説されておりイメージをつかむのに役立った。
注目すべきは、章末の「質的研究に向けて」である。《質的研究における解釈による分析は研究者の「主観的な解釈」にすぎないのではないか》という質的研究に対してしばしば投げかけられる指摘に対する編者の見解が示されている。
編者は、解釈における「相互主観性」をいかに保証するかが要諦であり、そのためには「厚い記述」が有効だと説く。
以下要旨をまとめる。◆◆
「相互主観性」とは、「はじめは個人の主観に発するものであっても、その個人の主観を越えて、個人相互間の共通性、一致性を獲得して、公共性、共有性をそなえること」である。
また、「厚い記述」とは、「ある行為や出来事の断片を、それがおかれた具体的な状況・文脈やそこに至った歴史的(短時間のエピソードも含む)な経過と合わせて記述し、内包された意味構造を読み取る」ことである。そして、「対象主体と長期的な関わりを持つ事が望ましく、対象の経験してきた文脈を研究者がどれだけ把握しているかが、記述の『厚み』を決定する」のである。
そして、さらに解釈の信頼性や妥当性を高めるために、「解釈可能性が開かれていること」が有効だとしている。
・数量的データでは、相互一致性があるほど信頼性の高いデータになる
・質的的データでは、新しい変数が発見できるほど良いデータである⇒ある特定の事例について、観察者自身の解釈とは異なる解釈や、事例の新たな側面の発展などが可能であるデータほど多くの人たちの解釈にさらされることになり、信頼性や妥当性が高まる。その際に例えばピアカンファレンスなどが有効である。
◆◆
《質的研究における解釈による分析は研究者の「主観的な解釈」にすぎないのではないか》のような大きな質問をされたときに答えられる準備をしておくという面もあるが、質的手法を使おうとしている研究者自身が、その意義を量的研究と対比した上で把握していることがまず必要だと思われる。「相互主観性」、「厚い記述」、「解釈可能性が開かれていること」は、いままでTAEや現象学の勉強を続けてきた過程で触れてきたことであるが、今回このように改めて概念が定義づけられ整理されたことは収穫だった。
2014年
6月
15日
日
いかがお過ごしでいらっしゃいますか。 さて、以下のとおり勉強会のご案内をさせていただきます。 皆様お誘いあわせの上、ぜひご参加くださいますよう、 宜しくお願いいたします。 みなさま
いかがお過ごしでいらっしゃいますか。 さて、以下のとおり勉強会のご案内をさせていただきます。 皆様お誘いあわせの上、ぜひご参加くださいますよう、 宜しくお願いいたします。
日時:2014年6月24日(火)13:00-17:00 場所:交流協会2F研修室 内容:◆読書会 課題図書は秋田喜代美、藤江康彦編、秋田喜代美、能智正博監修 『事例から学ぶはじめての質的研究法教育学習編』東京図書(2007) 第1章から読み始めてゆきます。 ◆今後の活動計画
備考:夏休み中にあともう1回勉強会を行う予定です。
2014年
3月
22日
土
第12回勉強会は、夏に2回行う方向で調整中です。
秋田喜代美、藤江康彦編、秋田喜代美、能智正博監修
『事例から学ぶはじめての質的研究法教育学習編』東京図書(2007)
上記図書の読書会です。
2014年
3月
22日
土
講演:「TAE研究の現状について」得丸さと子先生
日時:2014年3月15日(土)13:00-17:00
場所:台北交流協会2F研修室
参加:上條純恵先生、許均瑞先生、近藤朋子先生、、武田牧人先生、田中綾子、陳姿菁先生、長谷川理恵先生、羅素娟先生(日本語読み50音順)
内容:
1.最新のTAE研究について
東京のTAE研究会に関する活動の紹介。毎年12回続コースのワークショップを行っているほか、一回限定の「まつまつ講座」、毎月第一土曜日に実施している「読書会」、月一回程度の連続講座などがある。
投稿論文に関しては日本語教育以外の分野からのものが多く、そういう意味では台湾のほうが進んでいるかもしれない。
2.新作シートの紹介
従来のマイセンテンスシートなどをさらに使いやすくするため、得丸先生の改訂によるもの提供していただいた。
これら全4枚の新シートを使用すれば、短時間で分かりやすく示すことができる。
3.TAE研究の近況報告
2013年11月松江、2014年2月徳島(スクールカウンセラー臨床心理士)、同年2月京都大学でワークショップがあった。
4.新しい「交差」方法
TAEステップ中、交差部分の不透明さ解消のため、
①交差するパターンからキーワードを出し、キーワードを交差する方法
②パターンとパターンシート全体を交差する方法
③主部と述部を機械的に組み合わせた文を元に新パターンを考える、
の三つの方法が紹介された。新パターンの出所をクリアにし、投稿論文の査読時や発表のときに分かりやすくする。
5.TAEの説明方法
得丸先生の執筆中原稿を拝見しながら、概念形成と理論構成のための方法(思考法)としてのTAEの説明方法を紹介。
6.「ストーリーライン」
ステップ12の理論の骨格がごつごつしているため、そこからストーリーラインを作って新たな最終パターンに導く方法を紹介。必ずインタビューデータに戻ってエビデンスを示すことが大切。
7.質疑応答
Q1;インタビューデータをとる際に上手くインタビューできない、どうすればよいか。
A1;インタビューをする際にもフェルトミーニングは大切。機会を見つけて練習できればいい。
Q2;今後どんなテーマで研究すればよいか。
A2;フィールドノートの分析、教師の自己手法分析、などはどうか。
2014年
3月
01日
土
第11回勉強会のお知らせです。
今回は得丸先生が来台し、最新のTAE理論について講義してくださる予定となっております。
日にち 2014年3月15日(土)
時間 13:00(12:50開場)----17:00
場所 交流協会2階
※勉強会終了後、懇親会を予定しております。
2013年
11月
26日
火
2013年11月23日台湾TAE勉強会(読書会)のまとめ
課題本『中学生からの哲学「超」入門-自分の意思を持つということ』竹田青嗣(2009)
発表1:上條先生(第2章)
「宗教」「哲学」「科学」の違いを中心に
「宗教」とは物語的で教祖と信徒が存在し、生の意味に迫るもの。
「哲学」は概念と原理からなり、本質を追求するもの。
「科学」はあらゆることを実証することに意味があり、それらには当然ながら限りが存在する。
発表2:陳姿菁先生(第3章)
自分の「自己ルール」と他者の「自己ルール」を互いに「相互承認」させて、社会が成り立っていると言うこと
人間の欲望の本質はゲームのようなもので、子供は母親によって作られたルールに則って生き、社会は暗黙の「権力」によって作られたルールゲームを行っている。そのような社会では、「殺人をしてはいけない」という理由には二つの側面がある。1つは、「自由」は「相互承認の意志によって確保されている」という社会ルールである。もう一つは道徳の側面からのものである。つまり、人を殺したら「『人間的に』生きるための自分の中の根拠を自ら投げ捨てること」になるからである。
発表3:田中(第4章)
「自分の意思を持つこと」について
現代の一般欲望は、資本主義という競争の経済の影響を受け多様化するどころか、逆に普遍的(セレブになりたい、いい会社に入りたい、等)なものとなっている。このままでは幸せな人生を送れる人の割合はごく2割程度になってしまう。そこで、そうした自分の「欲望」について、「自己ルール」を再確認して再吟味しなおす必要がある。自分の生への意思を持つ、それが「本質」そのものである。
※ 次回以降の課題本候補
「質的研究のための現象学入門―対人支援の「意味」をわかりたい人へ」
http://books.rakuten.co.jp/rb/6250482/>
「はじめての質的研究法(教育・学習編) 事例から学ぶ」
http://books.rakuten.co.jp/rb/4448705/
2013年
9月
26日
木
TAE台湾研究会メンバーの諸先生方; 秋の彼岸も過ぎ、すごしやすい季節になりました。 諸先生方におかれましては、新学期も始まり、お忙しい日々かと存じます。 さて、次回第10回勉強会について、日程等が決まりましたので、 下記のとおりご案内させていただきます。 皆様万事お繰り合わせの上、ご参加いただきますよう、 宜しくお願い致します 記 日 時:2013年11月23日(土)14:00-17:00 場 所:交流協会台北事務所2F研修室 内 容:読書会 発表者は上條純恵先生、陳姿青先生、田中 の3名です。 使用教材:竹田青嗣『中学生からの哲学「超」入門』ちくまプリマー新書 ISBN978-4-480-68819-4 定価800円+税 備 考:?TAE台湾研究会は今後も勉強会の安定的継続開催を目指しています。 周りで質的研究等に興味を持っている方々にも お気軽にご参加いただけるよう、是非誘ってみてください。 交流協会という場所柄、今回がいいきっかけになればと考えています。 ?今回は交流協会の日本語専門家がお1人参加してくださる予定です。 ?ご参加いただける先生方は、座席を確保いたしますので、 お手数ですがご一報ください。 以上、宜しくお願い申し上げます。 田中綾子
2013年
8月
05日
月
■■ 発表の要旨と感想 ■■
発表者1:武田牧人先生
【要旨】
現象学の基本的な考え方は以下の通りである。「誰でも自分の心を内省して、ここまでは確実だといえるが、あるところまでいくと、そこから先はどうしてもそれ以上確実なことが言えないという分岐線にぶつかる。しかし、誰でもその分岐点を意識できるし、言うことができる」。
これは、懐疑主義・相対主義に立つものでもなければ、客観科学主義・真理主義に立つものでもない。つまり、「確実なものなど何もない」ではなく、「確実なものと、確実でないものとの区別の根拠を、自分は自分の中に持っている」ということである。
こうして、認識を「真偽」の問題から、「確信の根拠」の問題に編み変えた点で、ヨーロッパの認識論の歴史に決定的な転回をもたらした。
以上の認識の立場からの質的分析を医療・看護分野から二例取り上げた。
(武田)
【感想】
このご発表をきっかけに、参加者より「
発表者2:上條純恵先生
【要旨】
高度な日本語力を必要とする日本語ディベートは第二外国語学習者にとっては敷居が高い。チームに入ってきても、続けられずに途中で辞める学生も少なくない。大会出場まで、残った学生は活動にどんな意義を感じていたのかを可視化することを試みた。
【感想】
表題の「日本語ディベートチームに参加する意義」と、
■■ 次回へ向けて ■■
TAE台湾研究会の皆様;
昨日、第9回(夏休み2回目)の勉強会を、
皆様ご協力の下、無事開催することができました。
本当にありがとうございました。
今回の内容詳細につきましては、
近いうちにTAE台湾HPにアップしてもらう予定です。
また、今後の活動については、以下のように計画しています。
・次回第10回勉強会は11月、台北にての開催を予定。
内容は、久々の読書会です。
竹田青嗣『中学生からの哲学「超」入門』筑摩新書
発表予定者は上條純恵先生、陳姿青先生、田中の3名です。
・11回目以降の勉強会は、2013年12月(
・TAE台湾研究会の安定的継続を目指し、周りで質的研究等に興味を持っている方々にも新たに加入してもら
以上、宜しくお願いいたします。
田中綾子
2013年
7月
16日
火
TAE台湾研究会に所属の諸先生方;
大暑の候、皆様方いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
来週実施を予定しております、
第8回勉強会の最終案内をさせていただきます。
暑い中大変ご足労をおかけいたしますが、
夏休み第2回目の勉強会、万事お繰り合わせのうえ、
ご参加いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
日時 : 2013年8月3日土曜日13:00~
場所 : 国立交通大学(新竹)EE112教室(いつもの建物の向かい)場所が通常より変更していますので、12:
内容 : 研究発表
1.哲学「超々」入門(武田先生)
2.日本語ディベートの取り組みの意義-
3.その他
注意 : 勉強会の教室がいつもの場所とは少し違いますので、12:
田中綾子
図書館の1Fロビーにはグランドピアノが置いてあります。
2013年
7月
15日
月
日程:7月6日(土)13:00~
場所:国立交通大學綜合一館631教室
発表テーマ:
①日本語教師のインタビューデータ考察 田中綾子先生
②学生の日本語活動参加を考察する 上條純恵先生
③質的思考ーある西洋哲学者の観点から考える 近藤朋子先生
※※※記録・報告※※※
2013年7月6日(土) 交通大学 13時-15時
参加者 上條、近藤、武田、田中(五十音順)
発表者1 田中先生
「日本語教師のアイデンティティと自己成長について」
【要旨】
佐々木瑞枝(1992)は、「自負をもって、『日本語教師です』と言い切れるようになった」と20年前に記している。しかし、台湾で例えば駐在員の方に「日本人なら日本語を教えるのは簡単だよね」のように言われることが今でもある。台湾人よりもむしろ日本人に言われることが多い。日本語教師はどのように周りに見られているのだろうか。そうした状況を踏まえて、自らどうアイデンティティを持ち自己成長していったらいいのだろうか。
今回の発表は昨年の名古屋での「日本語教師のアイデンティティは、職場における所属意識をもとに形成されるのか?」に続くものであり、問題意識も重なるものである。
「教え方」こそが基準になるのではないかと、いま感じている。さらに仮説として、「学習者分析力が日本語教師の力量を測る」ということを提示したい。学習者分析能力とは、学習者の能力やニーズを引き出せる能力を指す。ニーズを捉えたうえで学生をいい方向に誘導する、いわばコンサルティングできる能力が必要である。
非常勤講師やフリーランスの講師が日本語教師の地位向上のキーパーソンとなるだろう。そのためには、学校教育+民間教育 を図る場も必要だろう。
「自己成長を実践するための(個々の)意識改革が必要である」ということを提言したい。 [武田]
【感想】
活発な意見交換がなされました。個々の意識と技量の向上と、日本語教師全体の意識と技量の向上を便宜上分けて論じたらいいのかどうかという議論もあるかもしれません。学生のニーズのなかにも、「向上心」を巡る議論があるようです。 [武田]
発表者2 近藤先生
「現象学の質的重視への展開—ある西洋哲学者の視点から考える」
【要旨】
西洋哲学において、フッサールの現象学の成立をみるには、やはり一元論や二元論、主体や客体などの基本的な理解が必要になる。そこで、どうしても知っておかなければならないのが、カントやデカルト思想の論理構造である。特にデカルトの「我おもう、ゆえに我あり。」の「我おもう」こそフッサールに引き継がれ、重視された部分である。しかし、フッサールはカントやデカルトのように形而上学的主体になるのを避け、主体の意識と経験を重んじるのである。世界の内にいる知覚者として、その経験的構造に目を向け、経験の質的性質に関心をもつ。つまり、現象学は現象性の質的構造と可能性を明らかにしようとする。こうして現実の事象を重視し、反省を繰り返しながら、その事象そのものにかえる現象学へと展開した。 [近藤]
【感想】
なかなかすぐに理解できるほど簡単な話ではありませんでした。しかし、質的研究を続けていくうえで、たんに分析のステップをなぞるだけでなく、こうした理論的背景を知っていくことは大切でしょう。なにかやさしめの現象学に関する本を逆に思想専門ではない出席者が自分の理解のもとにレポートし、近藤先生にコメントしていただく形もいいかもしれません。私でよければまずやってみようと思っています。
[武田]
2013年
1月
19日
土
2月16日(土)13時から交通大学・綜合一館613 にて行います。 23日(土)ではなく、16日に変更しましたので、取り急ぎお知らせいたします。 陳姿菁先生と工藤節子先生が発表する予定です。詳細はまた、お知らせいたします。
■■■ 記録 ■■
文責 武田
於 交通大学 総合一館 632号室
参加者 陳姿菁先生(発表者)、工藤先生(発表者)、上條先生、武田
日時 2013年2月16日(土)13時半~17時過ぎ
今回は、陳姿菁先生、工藤先生に発表していただきました。
以下、発表内容と、質問への回答をまとめて紹介します。
1. 陳姿菁先生
昨年夏の名古屋の世界日本語教育学会、昨年十二月の淡江
大学の台湾日本語文学会の大会の発表を併せて解説。
3年生36名の学生を対象とした高級日語会話の授業で、
「交差」を用いて実践し、終了後アンケートを行った。アン
ケートは設問と自由記述からなっており、結果のうち設問に
ついては統計的に、自由記述についてはKJ法を用いて分析(図
解化の段階まで)した。
授業では、「台湾と日本との比較」をテーマに扱った。事前
に2回、交差のウォーミングアップとなる活動を、昔話を題材
にして行った。2人ひと組のペアでまとめたものを、もうひと
組のペアのものと相互に提供・参照することで交差を行った。
こうすることで、それまで紋切り型のありふれた発想から、
作業後は話題性や質に変化が見られた。
今回の工夫として、
・ なぜこういった作業をするのか、意義や目的を丁寧に説明
たこと
・ 作業後のフィードバックを実例を基に詳しく行ったこと
が挙げられる。
従来の自由なやり方と交差を用いた今回のやり方との対照
で、さまざまな学習者の声が出たが、交差を取り入れた授業
実践はおおむね好評だった。
いろいろな人の意見をまとめたり、システマティックにまと
めたりするのには、KJ法は向いている。KJ法での図解化まで
の過程は易しいものではない。しかし、現実にフィールドに
いたからこそ、一種“フェルトセンス”が働き、まとめることが
できるのだろう。
《感想》
授業実践からアンケートの分析まで過程を一通り聞くことが
でき、有意義であった。今回はKJ法を用いた分析であった。
私もはるか以前にバイト先の職場のミーティングでKJ法に
参加したことがある。そのときやったのは全員で意見を出し
合いながら、短冊を作りそれをグループ分けするところまで
であった。今回は、さらに図式化までしている点、分析を行う
のが一人(陳先生)である点が新鮮であった。これを機会に、
質的研究の代表的な手法を知っておきたいと思うようになっ
た。
実践上の工夫は、何気ないようでいて、じつは見落としがち
なことである。このように働きかけることで、授業自体に学生
も主体的に取り組めるようになるのだろう。私は以前補修班
で、陳先生の授業のウォーミングアップの段階までの部分を
やったことがあるが、好評だった。さらに先までの実践例と
してたいへん参考になった。私も機会があったら、授業にさら
に先のこうした実践を取り入れてみたい。
2.工藤先生
前回の2月の発表の続きで、前回はStep8までだったが、今
回はStep9以降を扱った。
C学苑のS先生をして花蓮の時代が教師らしくいられたと言
わしめるものは何か、ということを端緒とする質的分析であ
る。生活力がある生徒、守りと挑戦を支える校長がいたこと
が背景にある。
S先生には、生活の場にまで及ぶ生徒との交流が本当に楽し
く感じられた。また、挑戦と見守りの主体は校長先生(S先生
に対する)だけではなく、S先生自身(生徒たちに対する)もそ
うであった。
こういったことがこれまでのStepの分析から浮かび上がり、
それをもとに
O: 相互に学ぶ関係から生まれる楽しさ
P: 気づきを可能にする挑戦と見守り
Q: 信頼による見守りと挑戦
を設定し、Step12までの分析を行った。
当時のS先生は、
・ まだ完成していない
・ 挑戦し続ける
といった特性を持つ「気づきの主体」であったといえるだろう。
今後は、今の教室(C学苑)をどう表すかを検討していきたい。
普通の教室との違い(教材、学生、目的、目標など)は何か、
また言葉プラスアルファの部分があるとするならばそのアル
ファは何か、を探っていきたい。
《感想》
Step12までの分析で、S先生自身のXが浮かび上がってきた
ように思われる。工藤先生は今回の研究はとくに論文の形にさ
れる予定はないそうだが、研究の成果を共有できたのは幸いだ
った。90歳になられるS先生の教師生活で、花蓮の3年間は、
このように振り返ることができる幸せな時間だったのである。
その後の31年間の教師生活に比べて3年間は短かったのかも
しれないが、その3年間を持てたことが幸せだったのではな
いだろうか。
S先生とは時代が違うものの、私もこのように「教師らしく
いられた」といえる充実した時間を少しでも多く持ちたい。
そのためには、外的環境だけでなく、主体たる自分の意識の
持ちようも大切であることが分かった。惰性に流れないよう
にしたい。また、S先生だけでなく、この校長先生もいい味
を出していて、自分も将来ベテランの教師になったときに、
こうありたいと思わせてくれた。
このように、ひとりの教師についての振り返りから、いろい
ろなことが学ぶことができた。今の教室を表すプラスアル
ファも興味深い。ぜひ次の工藤先生のご発表を待ちたい。
参考
平野婦美子『女教師の記録 』(現代教育101選) [単行本]
国土社 422ページ
S先生が花蓮時代に読んで感動し影響を受けた本だということです。
これは復刻版で、元々は1940年発刊のものです。
2012年
11月
10日
土
次回の勉強会について
日時:2012年12月16日(日)
場所:東呉大学第1教学棟10階 R1010-2 碩士班研究室(二)
時間 : 13:30-16:30
内容:得丸先生がいらっしゃいます☆
現段階で決まっている発表者は上條先生、工藤先生、田中先生です。今後も発表 者を募集していますので、分析に詰まった、やり方がわからなくなった、などのお悩みがある方もこの機会に得丸先生やメンバーのみなさんからアドバイスをもらいながら進めてみませんか?ご応募、ぜひお待ちしております!!!
懇親会(17:30~19:30)
士林駅近くのタイ料理の店「泰揚」です。
士林區美德街84號(捷運士林站一號出口出來直行過中正路)
電話:02-2832-8628
※予約の都合がありますので、事前にご連絡いただければ助かります。
◆◆◆記録◆◆◆
日時:12月16日 13:00~18:00
場所:東呉大學
講師:得丸智子先生
参加者:10名
今回は得丸先生がいらしてくださり、みなさんの分析やテーマについての悩みを解決する勉強会となりました。みなさんの発表を聞きながら質的研究の面白さと重要性を感じる時間だったと思います。発表は次のような内容です。
≪工藤先生≫
「公学校時代の(当時)新人教師の成長を支えたもの」(仮)
・現在、長青学苑で日本語を教えている日本語教師へのインタビューを分析。
・授業中によく話に出てくる「花蓮港での新人教師時代」に注目し、長い教師経歴の中で3年間の花蓮港での経験話がよく出てくるのはなぜか、その3年間が彼にとってどんな意味があったのかを分析したい。
・現段階は交差まで終わったところ。
・現在抱えている行き詰まりは、マイセンテンスが長いということ。より短く、簡潔なマイセンテンスを作り直すことになった。
☆大学や補習班とは全く性質の異なった教室である「長青学苑」を対象とした研究はとても興味深いというコメントが多く寄せられました。日本語の小説や日本語で書かれた論語を教材に使った授業で、年配の方々が受講されているそうです。工藤先生のご発表のあと、「このような語学教室って何だろう、なぜ通うのだろう」ということも研究してみたら面白いという意見がありました。
≪田中先生≫
「教師が職場を去るとき」
・名古屋での世界大会で発表した内容を紹介していただきました。
・日本語教師が職場を去る決断過程の可視化をしたい。
・田中先生のご質問
Q:交差で出たものが合っているか、インタビューイーに確認したほうがいいのだろうか。
得丸先生のお答え
A:TAEでは確認を行っていない。交差の後に最後に出てきた言葉とデーターを照らし合わせ、データーをみて証拠となる。
Q:概念を言語化するときにしっくり来ないときは何がダメなのか。
A:ステップ10で間違っている可能性があるので、ステップ10をもう一度やり直してみることが必要。
Q:ステップ14がよく分からない。
A:それまでのステップで作った骨格を、データーに戻って照らし合わせ、確認する作業。
☆TAEについて説明と図があり、とても分かりやすいというコメントが寄せられました。
≪得丸先生≫
「第1回TAEシンポジウムについての報告」
得丸先生からは、TAEシンポジウムの様子や参加者についてご報告をいただきました。
・参加人数が予想以上に多かった。
・宮崎、東京、大阪、京都、九州、台湾とさまざまな地方から人が集まり、発表してくださったことは本当にうれしく、すばらしい。
・看護や心理学の方面からの参加者もいた。
☆懇親会も大いに盛り上がったそうで、TAEという一つの共通点でさまざまな地方の方々と交流できることや研究をシェアできることのすばらしさを感じました。次回はTAE台湾勉強会からもたくさん参加ができればと思います。
≪懇親会≫
懇親会はいつもの士林のタイ料理屋さんへ行きました。お仕事のこと、研究のこと、プライベートのことを皆さんとお話できて楽しかったです。
最後になりましたが、得丸先生、お忙しい中いろいろなご指導をいただきありがとうございました。日本と台湾、離れてはいますが今後もみんなで盛り上げて生きたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
~次回の活動について~
次回の勉強会は未定(2月下旬?)です。決まり次第、ご連絡いたします。