講演:「TAE研究の現状について」得丸さと子先生

 

日時:2014315日(土)13:0017:00

場所:台北交流協会2F研修室

参加:上條純恵先生、許均瑞先生、近藤朋子先生、、武田牧人先生、田中綾子、陳姿菁先生、長谷川理恵先生、羅素娟先生(日本語読み50音順)

 

内容:

1.最新のTAE研究について

  東京のTAE研究会に関する活動の紹介。毎年12回続コースのワークショップを行っているほか、一回限定の「まつまつ講座」、毎月第一土曜日に実施している「読書会」、月一回程度の連続講座などがある。

 投稿論文に関しては日本語教育以外の分野からのものが多く、そういう意味では台湾のほうが進んでいるかもしれない。

 

2.新作シートの紹介

  従来のマイセンテンスシートなどをさらに使いやすくするため、得丸先生の改訂によるもの提供していただいた。

 これら全4枚の新シートを使用すれば、短時間で分かりやすく示すことができる。

 

3.TAE研究の近況報告

  201311月松江、20142月徳島(スクールカウンセラー臨床心理士)、同年2月京都大学でワークショップがあった。

 

4.新しい「交差」方法

 

 TAEステップ中、交差部分の不透明さ解消のため、

①交差するパターンからキーワードを出し、キーワードを交差する方法

②パターンとパターンシート全体を交差する方法

③主部と述部を機械的に組み合わせた文を元に新パターンを考える、

 

の三つの方法が紹介された。新パターンの出所をクリアにし、投稿論文の査読時や発表のときに分かりやすくする。

 

5.TAEの説明方法

 得丸先生の執筆中原稿を拝見しながら、概念形成と理論構成のための方法(思考法)としてのTAEの説明方法を紹介。

 

6.「ストーリーライン」

 ステップ12の理論の骨格がごつごつしているため、そこからストーリーラインを作って新たな最終パターンに導く方法を紹介。必ずインタビューデータに戻ってエビデンスを示すことが大切。

 

7.質疑応答

Q1;インタビューデータをとる際に上手くインタビューできない、どうすればよいか。

A1;インタビューをする際にもフェルトミーニングは大切。機会を見つけて練習できればいい。


Q2;今後どんなテーマで研究すればよいか。

A2;フィールドノートの分析、教師の自己手法分析、などはどうか。

 

カウンター

TAEの本

TAEによる文表表現ワークブック(図書文化)
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ステップ式質的研究法(海鳴社)
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QUALITATIVE RESEARCH WITH TAE STEPS(Keisuisha)
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体験過程と意味の創造(ぶっく東京)
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